名古屋市立大学 大学院薬学研究科・薬学部
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 南カリフォルニア大学(USC)薬学部との交流については、例年通りに学生の派遣(臨床薬学研修)及び受入を行ったほか、 Chan薬学部長の訪問を受けた。また、今年は3年毎に協議を行って更新することになっている交流協定の4回目の更新の年に当たったが、これまで通りの交流を続けることを再確認し、交流協定更新の調印を行った。
これで、USCとの交流は13年目に入ることとなった。昨年度から進めてきた第3回合同薬学会議に向けての準備も順調に進み、2005年(平成17年)夏の開催を待つばかりとなっており、交流の一層の充実を期待したい。一方、シドニー大学(USYD)健康科学カレッジとは、学生の派遣に向けての協議を始めた。早期の実現が期待されるところである。
USC薬学部での臨床薬学研修には、12名の大学院生が参加した。日程は8月30日から9月10日までの約2週間で、名城大学薬学部、東京薬科大学薬学部、富山医科薬科大学薬学部からの参加者と共に研修を受けた。詳細については学生代表による報告に譲るが、導入講義を受けた後、USC薬学部学生(4年生)の実務研修に組み込んでもらい、大学及び地域の病院薬剤部や調剤薬局等での研修を受けるという、ほぼ例年通りのプログラムを実施した。なお、これまではリトルトーキョー地区から数ブロックの所にある Kawada Hotelを定宿としてきたが、昨年度の研修参加学生からの意見を踏まえ、今回は治安及び利便性の面で優れているリトルトーキョー地区内の New Otani Hotelに宿を変更した。

 USC薬学部からは、2名の女子学生( Jing-Ting Tung, Phuong Khanh Bien)を研修生として受け入れた(9月25日から11月6日までの約6週間)。本研究科の薬物動態制御学、製剤設計学、感染症制御学、生体超分子システム解析学、分子生物薬学、機能分子構造学の各分野のほか、市立大学病院薬剤部、厚生連海南病院薬剤部、名古屋処方箋調剤薬局(平針)、市薬調剤センター(名古屋市薬剤師会)、のなみ調剤センター薬局、昭和薬局の協力も得て研修を行い、日米の研究、教育、実務の相違などについて相互に理解を深め、意見を交換する機会とした。また、東京薬科大学で研修中の2名の男子学生(Anthony Nguyen, Marcos Membreno)の短期訪問(12月14日から16日までの3日間)も受けた。
秋には、USCの Chan薬学部長に本学を訪問して頂くことができた。Chan薬学部長の来学は2度目である(前回は1997年)。1日のみ(10月12日)の来学ではあったが、” The Evaluation of Pharmacy Education and Practice in the USA: the USC School of Pharmacy, 1905 present”と題する講演をして頂いたほか、教員及び学生代表との懇談会にも出席して頂いた。薬剤師養成の教育年限が6年に延長されることが決まり、本学でも新教育体制に向けてのカリキュラム編成ほかの諸作業を急いでいるところであるが、はるかに先行して教育年限の延長と教育内容の拡充を進めてきたUSC(ないし米国)での経緯と現状に関する話は興味深いものであった。是非、参考として役立てたいところである。

 合同薬学会議は、USC薬学部と提携している日本の他大学とも協力して開催しているもので、最新の研究成果についての活発な討論が行われるほか、臨床薬学教育に関する情報・意見交換等も行われる。 1999年の第1回会議(ロサンゼルス郊外のパサデナ)はUSCと本学、東京薬科大学、名城大学の4大学によるものであったが、2001年の第2回会議(八王子)では富山医科薬科大学が加わり、5大学によるものとなった。回を重ねる毎に参加大学が増え、第3回会議には東京大学と京都大学も新たに加わることとなった。隔年開催を原則としているが、 2003年に予定されていた会議はUSC側の事情で中止となり、 2005年の第3回会議開催を目指して準備が進められてきた。 2003年 10月には各大学の代表者からなる準備委員会が発足したが、 USC(今回の幹事校)の代表を務める Ann教授及び Stimmel教授のご尽力のおかげで準備は順調に進み、ユニバーサルスタジオで知られるスタジオシティ(ロサンゼルス郊外)の Universal Hilton Hotelを会場とし、 2005年7月31日から8月3日までの会期で開催されることとなった。本会議は広く一般に公開されており、 USC及び本学をはじめとする日本の共催大学以外からの参加も可能である。関係大学間の情報・意見交換のみでなく、情報発信の場としても、これまでの会議にも増して一層の充実が期待されるところである。
以上のように、本年度も着実な国際交流活動を展開することができた。今後も関係各位のご協力ならびにご支援をお願い申し上げたい。

薬学研究科国際交流委員長 湯浅博昭(薬物動態制御学教授)

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