名古屋市立大学 大学院薬学研究科・薬学部
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10年目を迎えた南カリフォルニア大学薬学部との交流

 平成4年に始まった南カリフォルニア大学(USC)薬学部との交流も10年を数え、研修生の派遣および受入も定着してきた、アメリカでのテロ事件の影響で、11月以降に予定していた教員の派遣は見送らざるを得なかったが、USC薬学部と本学部を含む日本の交流校との2回目の学術交流会議が八王子で開催されるなど交流活動は着実な進展をみた。
また、今年は3年毎に協議を行って更新することになっている交流協定の3回目の更新の年に当たったが、八王子での会議の折りに交流協定更新の調印を行い、これまで通りの交流を続けることを確認した。
USC薬学部での臨床薬学研修には3名の大学院生が参加した、日程は8月20日から31日までの約2週間で、定宿となっているKawada Hotelに滞在し、名城大学薬学部(7名)および東京薬科大学薬学部(6名)からの参加者と共に研修を受けた。ほぼ従来どおりに、導入講義を受けた後、USC薬学部6年生の実務研修に組み込んでもらい、大学および地域の病院薬剤部や調剤薬局での研修を受けた。通訳はなく、すべて英語でコミュニケーションを行わなければならないため、出発までの間に定期的に勉強会を行うなどの準備をして出かけるわけではあるが、細かなところまでは理解できず、参加者の苦労は多いようである。それでも臨床薬学の先進地での実務研修には得るものが多く、今年の参加者も一回り大きく、たくましくなったように感じる。なお、研修の合間には息抜きの時間も十分に与えられており、今年の参加者も、例年のように、歓迎会などのイベントや自由時間を利用してアメリカの文化に触れ、交流を楽しんだ。

 USC薬学部からは2名の男子学生(Henry Chang、Khanh-Long Thai)を研修生として受け入れた(9月24日から11月2日までの1ヶ月余り)本学部の製剤学、薬剤学、医薬品代謝学、微生物薬品学、薬品作用学の各講座のほか、市立大学病院薬剤部、愛知県ガンセンター病院薬剤部、名古屋調剤薬局(平針)、北薬調剤薬局の協力も得て研修を行い、日米の研究、教育、実務の相違などについて相互に理解を深め、意見を交換する機会とした。USC薬学部での研修に参加した3名の学生には、さらに交流を深める機会としてもらった。一方で、新たに交流に関心を持つ学生が増え、次のUSC薬学部での研修参加者となり、交流の輪を広げてくれることも期待したい。

 研究交流の活発化を目指して、USC薬学部と日本の交流校(本学部の他に名城大学薬学部と東京薬科大学薬学部)との第1回の合同学術交流会議が平成11年にUSC薬学部の主催でパサデナ(ロサンゼルス郊外)にて開催されたが、隔年開催ということで、第2回の会議が東京薬科大学薬学部の主催で八王子にて開催された(8月6 - 8日)。今回は富山医科薬科大学薬学部が新たに加わり、5大学会議となった。会議は"Drug Development and Rational Drug Therapy"をテーマとし、参加者は約200名に達した。本学部からも19名の教員および大学院生が参加し、 口頭(5題)およびポスター(8題)によって最新の研究成果を発表した。会議の中心は基礎研究に関する発表と討論であったが、教育と実務に関する"臨床フォーラム"にも半日が当てられ、USC薬学部からの4名の招待演者から提供された話題を中心に活発な議論が展開された。
USC薬学部との交流も10年目の節目の年に入ったが、機を同じくして担当者が交代することとなった。USC薬学部では、当初から実務責任者として交流に尽力してこられたDr. Robinson(臨床薬学部門のChair)がノースイースタン大学(ボストン)の薬学部長として転出された。彼の後任は未定だが、交流実務は本年度からDr. Besinque(臨床薬学部門のDirector)に引き継がれた。本学部で、私(湯浅)が、当初から国際交流を一手に引き受けてこられた四ッ柳教授から委員長を引き継いだ。今年度、医学部、看護学部と共にオーストラリア(豪州)のシドニー大学健康科学カレッジとの交流協定を新たに締結したことも踏まえ、国際交流の一層の発展のために力を尽くしたいと思うと共に、関係各位のご協力をお願い申し上げたい。

薬学研究科国際交流委員長 湯浅博昭(薬物動態制御学教授)

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