研究室紹介

 

星野教授へのインタビュー

星野教授に教育方針、研究室の特徴を聞きました

 星野教授に教育方針、遺伝情報学分野教室の特徴や、
これから研究者を目指す方に伝えたい事など、お話し頂きました。

Q1  教授の指導理念・若しくは研究理念を一文で言うと?
星野真一 教授  薬学という環境において生命科学を研究するわけですから、基礎と応用の両立が大切だと考えています。現在は、生命現象をRNA代謝という観点から解明することに主眼をおき、基礎研究を重点的に行なっているところですが、常に創薬への応用を念頭に研究を展開しています。また、誰もが手をつけ ているような研究ではなく、独創的な研究を展開することが我々の目指すところです。研究テーマとしては、これまで敢えて単細胞真核生物である酵母から高等真核生物であるヒトにいたる生物全般に保存された普遍的な生命現象を扱ってきましたが、人間らしさの根源である高次機能をささえる生命現象も今後積極的に着手していく考えです。研究室員全員が研究の面白さを共有でき、自己満足に陥ることなく世界に向けその成果を発信していけたらと考えています。
Q2  遺伝情報学分野教室の特徴を教えて下さい。
研究室の様子  当研究室には毎年卒研生として研究指向の優秀な学生が配属されてきます。その殆ど全員が大学院修士課程に進学しますが、今年はそのうち3名がさらに博士課程に進学を決めています。このように、遺伝情報学研究室では、将来研究者の道に進みたいという学生が集まり、同じ目的に向かって研究室が一体となって動いているという雰囲気があります。私は敢えて土曜日にはセミナーなどの予定は入れない方針なのですが、学生の中には自主的に土曜、日曜も研究室に来て、時間を惜しんで実験をしているものもいます。また、今研究室にいる学生はみんな明るく性格のよい学生で、それが教室の明るい雰囲気を作り上げていると思っています。
Q3  研究者として大切な事とはどんなことですか?
研究室の様子  多くの学生を指導してきて感じることは、実験をしていて失敗することは日常茶飯事なわけですが、そのような失敗にめげずに粘り強く実験をしている学生が結果的に成功しています。そのなかでただやみくみに同じ実験を繰り返すのではなく、他人にたよらず自分の頭で考えて問題を解決していくタイプの学生が非常に伸びています。また、そのような学生の殆どは自分の実験データに自信をもっています。客観的にみて、このような点は研究者として非常に大切だと思います。
Q4  学生の方に、こちらの教室でどんな事を学び、成長して欲しいとお考えですか?学生さんへ期待したい事や、求める人物像も交えて教えてください。
研究室の様子  研究室で習得してほしいこととしては、まず、研究者はいわば技術屋なので、基本的な技(実験手技)をしっかりマスターした上で、自分の出したデータに自信をもってもらうこと、また、意外なデータが出たときに文献検索や他の研究室員とのディスカッションを通して、最終的に自分自身で考えどう対処すべきか問題解決能力を身につけること、さらに私が指導する課題から一歩抜け出して自分独自のアイデアを発展させる能力できるだけ早い時期に身につけて、大学院在学中に立派な研究者に成長してもらうことを期待しています。

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