研究の概要
医薬品による有効性と安全性の評価研究を通じて、医薬品の適正使用に貢献したいと考えています。
具体的には、副作用が生じるリスク評価や、発症の予測方法を開発することによって個別化薬物療法に繋がる研究を目指しています。研究方法としては、大規模医療情報(病院内電子医療情報やナショナルレセプト情報等)を用いる薬剤疫学研究やヒトを対象にした臨床研究、実験室での細胞系や実験動物を用いる研究などの幅広い手法を用いる研究を行っています。
主な研究テーマ
特異体質性副作用の発症機構の解明とバイオマーカーの探索研究
- 医薬品による重篤な副作用の発症と関連するバイオマーカーの探索
- 重篤な副作用の発症機構の解明
医薬品情報を用いた副作用発生の実態調査と薬剤疫学的研究
- 病院情報システムの医療情報を用いた副作用発症の実態調査と発症に影響を及ぼす要因の薬剤疫学的解析
- レセプト等の大規模医療情報を用いた使用実態に関する調査研究
医薬品の国際共同開発及び臨床データ共有の推進に向けた
東アジアにおける民族的要因に関する研究
- 東アジア民族での医薬品の応答性における民族的要因の解明
- 東アジア民族での副作用の発症における民族的要因の解明
薬物動態が関与する副作用に関する研究
- 薬物代謝酵素および薬物トランスポーターの発現機構と個人差が生じる機構に関する研究
疫学研究・臨床研究に関する情報の公開について
当研究室で使用している機材・ソフトウェア

Nikon 倒立顕微鏡

illumina 次世代シーケンサー MiSeq

Agilent 2100 バイオアナライザ

Covaris DNA Shearing システム

Panasonic CO2インキュベーター(左)
Panasonic 安全キャビネット(右)

ABI PCRサーマルサイクラー(左)
ABI StepOne リアルタイムPCRシステム(右)
以下のようなソフトウェアを使用して研究をしています。
- Pheonix: WinNonlin
- SAS Enterprise
- CLC Genomics Workbench
- SNP & Variation Suite
- GraphPad Prism
- JMP 10