公立大学法人 名古屋市立大学 / 大学院薬学研究科・薬学部 / 校舎改築情報

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新校舎の特徴

概要

高度な知識と技能を有した薬剤師、および優れた研究者・技術者を養成するために、充実した設備の基礎薬学の実習室
(物理・生物系実習室、化学系実習室)のほか、6年制教育対応した模擬薬局、OSCE室、CBT室などからなる3階建ての実習棟が、
平成20年11月に完成しました。
また、平成21年7月末には北館と南館それぞれ6階建ての2棟からなる研究棟も完成予定で、充実した研究環境が整います。

実習棟の特色について

1F

模型薬局

模擬薬局は、調剤実習エリアと実習講義エリアからなります。

調剤実習エリアは、薬局カウンター、散剤・錠剤・水剤・外用剤・注射薬調剤、無菌製剤室、TDM室から構成されています。薬局カウンターには、レセコン、電子薬歴を導入し保険薬局での窓口業務に対応できる仕様にしています。調剤は、薬袋作成ソフト、散剤・水剤監査システムなど最新鋭の調剤監査システムを導入し、病院薬剤部の最近の現場が再現できる環境にあります。無菌製剤室には、自動手洗い機2台、エアーシャワー、クリーンベンチ4台、安全キャビネット2台を設置し、一度に6名が実習可能です。

医薬品情報検索に関しては8台の端末を実習室内に設置し、常時使用できる環境にしております。

実習講義エリアは調剤実習エリアに隣接しており、最大72名まで同時に実習でき、映像システム(AV設備)も完備されております。

模型薬局
模型薬局

物理・生物実習室

物理・生物系実習室には、物理系および生物系の各種実習のための最新機器が多数導入されています。十分にゆとりのあるスペースに、8人用の実験台が15台(全120席)、ドラフトとクリーンベンチが各4台あり、機器類と併せて機能的な配置となっています。最新のAV設備も整い、映像資料等を活用しながら、効果的かつ効率的に実習を行うことができます。

物理・生物系実習室

2F

模型病棟質とOSCE質

OSCEとは、薬学科(6年制)の学生が5年次に行う病院と薬局での実習に出る前に4年次に受験する実技の共用試験であるOSCE(objective structured clinical examination;客観的臨床能力試験)のことで、OSCE室はその試験を行う部屋です。

模擬病棟室は、OSCEの課題「病棟での服薬指導」を専用に行う部屋として設置されました。2人部屋としてベットが2台設置されています。その他、シャーカステン、吸引機、洗面台など実際の病室と同じ設備を備えております。

OSCE室として8部屋あり、各部屋に映像スクリーン、ホワイトボード、LAN配線を整備しています。各部屋の仕切りは防音の移動式の壁にしており、複数の室をつなげて使用することも可能です。大小様々な授業、セミナー、会議に対応できる機能的な作りになっています。

OSCE室は各小部屋最大16人×8部屋、移動式の壁を取り除いて4部屋を合わせて使用すれば最大80人前後まで使用できます。

模型病棟質とOSCE質
模型病棟質とOSCE質

ネットワークカメラシステム

模擬薬局、模擬病棟およびOSCE室には、ネットワークカメラシステムが設置され、どの実習を行っていても映像録画できるようになっています。模擬薬局内の教員室に集中管理コントロール機器が設置され一括管理ができます。

ネットワークカメラシステム

化学系実習室

化学系実習室は、化学系の実習を行うための実習室です。8人用の実験台が15(120席分)設置されており、最新の機器が多数も導入されています。また、実習を効率的にすすめるためのAV機器も充実しています。本化学系実習室は、現在の最高レベルの化学系研究室を学生実習室として再現したものであり、その設備は全国の大学の中でもトップクラスです。本実習室では、その優れた設備を利用して世界最先端の化学実験を体験することができます。先進的な研究テーマを題材にした化学実習を行うことにより、化学実験に必要な高度な技能や知識を身につけることができます。

化学系実習室


3F

ORT質

CBTとは、薬学科(6年制)の学生が5年次に行う病院と薬局での実習に出る前に4年次に受験する知識の共用試験であるCBT(computer-based testing)のことで、CBT室はその試験を行う部屋です。CBT用のサーバーに加え72席すべてに最新のコンピュータが設置されます。全国の薬系大学・薬学部においてCBTは平成21年度が第1回目の実施となり、本学においてはタイミングよく本新実習室での開催を予定しています。また、CBTだけでなく、薬学情報処理演習などのコンピュータを利用した実習や演習も行われます。

ORT質

研究棟の特色について

北館と南館それぞれ6階建ての2棟からなる研究棟には、現在約20ある薬学研究科の研究室がはいります(下記配置図)。
各研究室には最新の研究機器が導入され、より高度な研究が可能となります。
また、遺伝子実験室、共通機器室、NMR室などの共同利用の研究施設もおかれ、充実した研究環境となります。
さらに、研究スペースの柔軟的な活用を行うために、各階に競争的研究スペースが配置されるなどの工夫もされています。
そのほか、ピロティ、ロビー、中庭や各階に設けられたラウンジなども斬新なデザイン、設計が施されています。
完成(平成21年7月末)次第、内部の詳細な情報をお知らせいたします。

研究棟配置図


研究棟写真