名古屋市立大学大学院薬学研究科・薬学部English SAMPLE COMPANY
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ホスフィンとの反応性を利用したHNO検出蛍光試薬の開発

HNO(ニトロキシル)は、一酸化窒素(nitric oxide:NO)が、一電子還元された化合物ですが、NOと同様に体の中で合成され、生物学的に重要な作用を示すのではないか、と言われています。しかし、HNOは非常に不安定で、生体内で選択的に検出できる方法が確立されておらず、HNOに関する研究が難航する原因の一つになっています。

これまでもいくつかHNO検出蛍光試薬は開発されてきていましたが、細胞の中でHNO以外の化合物と反応して、蛍光を発してしまうという欠点がありました。


HNOの検出蛍光試薬

そこで私たちは、HNOと選択的に反応することが知られているホスフィン(P:リン)を利用したHNO検出蛍光試薬を開発し、細胞の中で高選択的にHNOを検出することに成功しました。

[発表論文]
J. Am. Chem. Soc., 135, 12690-12696 (2013).

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