設立趣旨
-激変する医療環境に応える幅広く高い臨床能力をもった薬剤師の養成を-
「三公立連携薬剤師生涯学習支援講座」設立趣旨について

今日、人口の高齢化、医療ニーズの多様化、医師の偏在等、医療環境は激変しています。したがって、これに柔軟に対応できる「地域で活動する医療人材」の養成は緊急の課題となっています。
愛知、岐阜、静岡3 県は合わせて国土の6 %、人口の1 0 %を占め広範な医療圏を持っています。そして、愛知県は都市部と山間地が存在し、岐阜県は飛山濃水の地にして中間山地域の懐は深く、静岡県は北部・西部にへき地医療機関が点在しており、このような東海地区の実情に合わせた医療対策を行い良質な医療を確保し、住民の健康的な生活と活力ある地域づくりを支援する必要があります。
このために、効率よい薬剤師のリカレント学習により、成長した人材が病院や保険薬局の薬剤師として地域に定着することは、住民のより有効で安全な薬物治療の享受と共に、医師過重労働の低減と地域医療水準の向上につながります。
一方、平成1 8 年度から実施された薬剤師養成教育の6 年制化は、従来の4 年制薬学教育がどちらかといえば基礎薬学分野に偏重し、必ずしも医療ニーズに適応した薬剤師養成教育を実施してこなかったという反省に基づくものであります。したがって、社会の求めるより有効でより安全な薬物治療を提供するためには、4 年制教育課程を履修した既卒薬剤師の臨床能力を再教育によって向上させることが喫緊の課題となります。また、実際に既卒薬剤師には再学習への強い指向が存在しています。

このような要請にこたえるべく、東海地区3 公立薬系大学が大学間の垣根を越えて緊密に連携・協力してそれぞれの得意分野による相互補完を計り、また関連する医療機関(「協力病院」)の指導的薬剤師を共有して、現職ならびに離職、退職した薬剤師のリカレント学習を支援し、薬物治療のレベルアップと均質性を求める地域住民に応えられる幅広い臨床能力と高度の専門性を持つ薬剤師を養成し、地域に供給することを目指して、本プログラムを設立いたしました。

