2-4) 小崎 真
 五日間のClerkshipのうち、私はCounty Hospitalの中のNuclear PharmacistであるKawada
先生のところに二日間、Cardiac Intensive Care Unit(CICU)にいらっしゃるTien先生のところで三日間研修をさせてもらいました。
Nuclear Pharmacistというのは放射性医薬品を調製する薬剤師であり、日本には存在しない名前ではないかと思います。日本では病院においては医師、又は歯科医師が放射線取扱主任者となることができ、放射性医薬品の製造所においては薬剤師が主任者となれることになっているため、少しシステムが違っていると思いました。朝ジェネレーターで短半減期の99mTcの放射性核種を作り、その放射能を必要な量とり、昼頃から患者に投与するそうです。実際に調製した医薬品が患者に投与され、イメージングされるところも見せてもらいました。
CICUでは医者の回診に参加しました。County Hospitalは保険に入ることのできない低所得者層の病院で、入院費用は製薬会社などからまかなわれており、そのため患者はほとんど入院費を払っていないそうです。同時に、レジデントやインターンの学生向けの教育病院という面も持っており、患者の了解済みと思われますが、患者の前で症状やこれからどういう方針で治療を進めていくかということが話し合われていました。学生時代にこのような臨床実習を積んでいるので、卒業後薬剤師としてすぐに働けるのだと思いました。
薬学部も六年制になりますが、臨床実習を通じて即戦力となる薬剤師が育成されることを期待したいと思います。