2-7) 野々垣知行
 County hospitalは患者数700くらいの大きな病院だ。病院の中で4thの学生と一緒にまわったところは、ICUと感染症にかかっている患者がいるところだ。まずICUについて。ICUでは18床の病室があった。病室の前にはカルテが置いてあり、患者はこれを自由に見られるようになっていた。また患者の家族も、患者がサインをすればカルテを見ることができるらしい。しかしカルテは机の上に無造作に置かれているので、誰でも見ることができてしまいそうだった。患者によっては病室のドアが開けっ放し状態であった。4thの学生はここでまず医師たちと一緒に患者を見回っていた。このように薬剤師が医師などの医療スタッフと一緒に患者を見回ることが週に3日くらいあるとのことだった。次にコンピューターにある患者データを引き出し、そこにある薬や、Na、Clなど血中濃度、赤血球数、血圧などを見て、患者がどんな状態にあるのかを把握し、それを別の紙に書き写していた。また途中途中でAUCやMICを計算してPh.D.の先生と討論している場面も見受けられた。午後にはPh.D.の人との討論だった。次に感染症にかかっている患者がいるところについて。ここには薬剤師1人、4thの学生4人、医師、看護師と日本にはない職業のphysician Assistantの人がいた。ここでも患者の血液検査値をコンピューターで見て、別の紙に書き写していた。午後からはPh.D.の先生と薬剤師1人、4thの学生4人で患者1人1人について今後どのような治療を行うのかを討論していた。実際に病院内で回ったのはこの2ヶ所だったが、共通していることは「患者の診察、討論」の繰り返しが見られることだ。これにより、より良い治療を患者に提供できるし、また4thの学生もすごく勉強になると思う。日本の病院でもこのようなことが広まればいいと思った。