ここは長期療養患者を対象にした病院である。患者さんが楽しめるように、大型のテレビ、ビリヤード台
マッサージチェアなどが備えてあり、患者さんは病室にこもるばかりではなく、その娯楽施設で体を動かしたり、他の患者さんとおしゃべりを楽しんだりしていた。専門の医師と薬剤師が常に患者の健康を管理し
患者により高いQuality Of Lifeを提供できるように考えられた施設であった。日本で、このような施設としては、末期癌患者に対するホスピス医療などが存在するが、ここは特定の病気を対象としているわけではないようであった。
患者の立場からすると、こういう施設が多く存在することは非常に良いことだと思う。また私達のような医療従事者にとっても、今後、このような施設の存在は非常に有意義だと思われる。なぜなら最近、医療の現場で医療従事者の人数が増加しており、医師、薬剤師などの国家試験が年々、難化傾向にあると言われている。このような施設が充実できれば、増加した医療従事者の働く場所ができるからである。単純に考えると一石二鳥のような気がするが、施設を建てる場所、費用の問題など、問題点はいろいろあると思う。しかし、日本でもこのような施設が充実される日が早く来るといいと思う。
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