2-2) University Hospital
 ここは病床数約240の総合病院である。2004年には新しい病院が建つらしい。現在は建設中であった。薬剤部は地下にあり扉は暗証番号を入れないと開かないようになっていた。麻薬保管庫には電子ロックが施されており、自分のコードを入れないと開かないようになっていた。こうすることによって誰がいつどのくらい使用したかを管理できるようだ。それぞれの病室の前に机がありその上にあるカルテには色によっていろいろな意味をもっていた。
 ICUといっても日本のように厳重に入室制限などはされてなさそうで、ICUゾーンには誰でも入れそうであったし、病室の扉は開けっ放しであった。これでは衛生的にどうなのだろう?と思ったほどである。MRSAやVREの患者さんの部屋はきちんと他から分かるようオレンジ色の紙がはってあり、これがサインと
なっていた。地下の薬剤部のほかに各階に薬局(satellite pharmacy)があり、8時〜17時までは基本的にここで処方箋を受け付けるが、5時以降は地下で受け取るようになっていた。地下にヒルが飼われていて、切断してしまった指の接合手術の後などに血が通って いるかどうかを確認するために使うらしい。そのほか薬剤師の業務は他の病院と変わらないと思う。私が行った時はバンコマイシンの血中濃度について研修にきているUSCの学生が計算してそれをみんなに見てもらい手直しをしていくということをしていた。活発に意見を言い合っていてさすがだと思った。
アメリカにおける医療の風景


University Hospital