C CMOP
アメリカにおける医療の風景 CMOP(Consolidated Mail Outpatient Pharmacy operation)とはコンピューター制御でリフィルの患者に薬剤を郵送するシステムである。
このシステムにより、 VA病院の薬剤師は患者への教育や薬効の評価し薬物治療に関わる事ができる。CMOPは1974年にロサンゼルスで始まった。当時1日3500枚の処方箋を扱っていたが2000年現在では10000〜12000の処方箋を郵送している(年間350s万の処方箋)。CMOPの使用により、病院は退役軍人患者(VA)に許されるケアの質を高めることが可能になる。
直接の患者の相互関係と治療の調節は病院で提供されるが、端末(local)のコンピューターに入れられるリフィル・リニューアル処方の要求は自動的ディスペンスCMOPに転送される。できた処方は患者のもとへ郵送され調剤のデータは病院のコンピューターに記録される。
CMOPは Massachusetts, South Carolina, Texas, Illinois, Kansas, Tennessee, California, の7つの州にあるが、今回はCalifornia州ロサンゼルス西部にあるCMOPを見学した。
調剤はテクニシャンと呼ばれる調剤を専門とする人が行う。テクニシャンはコンピューターの画面で処方を見ながら調剤を行いバーコードでチェックし、ベルトコンベアーに調剤した薬を載せる。
その後、薬は薬剤師が監査をして誤りがないか確かめられ患者のもとへ郵送される。間違って送られることのない様郵送前にもチェックが入る。
まさに工場であった。薬が薬局に行かなくても手に入るのので患者にとっては大変便利なシステムであると感じた。しかし郵送はやや時間がかかること、誤送などのトラブルが発生するかもしれないことがやや難点だろうか。しかし、処方数が増えている事から、CMOPは今後さらに発展していくと考えられた。私はここで働くのはつらいのでは思った。
というのは、ここでは完全に流れ作業となるので患者とコミュニケーションをとることもなく、薬剤師はひたすら監査に従事することになるからである。まさに工場であった。