ごあいさつ
精密有機反応学分野教室 樋口教授からのごあいさつ。
精密有機反応学分野
教授 樋口 恒彦
本ホームページへ、ようこそいらっしゃいました。
本研究室は、2000年10月に誕生し、このたび創立10周年を迎えました。
有機化学を主とする化学を基盤として、最先端のフィールドで、幅広く利用できる分子を開発することを中心に研究を進めています。また生体の機能との関連を考慮した研究も重視しています。医薬化学・有機化学・生物無機化学に関わる「新しいすぐれた分子を世に生み出す喜び」を教室員それぞれが味わえることを目指します。
すぐれた機能を持つ分子を設計するためには、分子の動的・静的な特性、分子同士あるいは分子内の相互作用を深く考える必要があるため、分子についてよく考え、理解する経験をしていくことになります。また一方では、設計した分子を効率よく合成する必要もあるため、合成化学についても経験を積むことになります。
さらに、創薬、それを効率的に生み出す新しい方法論、シトクロムP450を中心とした酵素など医療に関わるテーマも多いため、化学と生体・医療の接点、を学んでいき、幅広い視野を身につけます。当研究室で研究経験を積んだことが、将来画期的な分子を自分で考えて設計し、合成も身につけたスキルにより実現できることでアイデアを現実のものとする、自立した研究者の育成につながっていくことを期待しています。
当研究室で研究経験を積んだことが、将来画期的な分子を自分で考えて設計し、合成も身につけたスキルにより実現できることでアイデアを現実のものとする、自立した研究者の育成につながっていくことを期待しています。
当研究室の研究は、日本薬学会年会で、注目される発表としての講演ハイライトに、学生の発表が10年の間に行われた10回中8回選ばれております。また一方では、薬剤師国家試験に全員合格を8年連続達成(学部内のレコード)してもおります。
以上のような当研究室は、活気溢れる学生とスタッフとで活動しています。3人のスタッフは、専門とするところに共通性はもちろんありますが、お互い補い合えるそれぞれの専門を持っているため、指導体制は充実していると言うことができます。皆さんもこの研究室で一緒に活発に研究をおこなってみませんか。
樋口教授 略歴
- 1980年 3月
- 東京大学薬学部 卒業
- 1984年 7月
- 東京大学大学院薬学系研究科博士課程中退
- 1984年 8月
- 東京大学薬学部 助手
- 1986年 6月
- 学位取得(薬学博士:東京大学)
- 1997年 6月
- 東京大学大学院薬学系研究科 助教授
- 2000年10月
- 名古屋市立大学薬学部 教授
- 2002年 4月
- 名古屋市立大学大学院薬学研究科 教授(改組により)
- 2003年 3月
- 日本薬学会 平成15年度学術振興賞受賞
樋口教授へのインタビュー
- 先生の指導理念・若しくは研究理念を一文で言うと?
- 一定レベルの合成化学・反応化学を身につけ、幅広い視野を培うことによって着想できる興味深い機能分子の設計・合成、その応用までを行う研究、及びそれらを自分自身で実行できるようにする人材育成
- 普段の研究室の雰囲気も気になるところですが、研究室の雰囲気はどんな様子ですか?
- 明るい雰囲気であり、引き締めるところは引き締め、息抜くところは息抜くメリハリのある研究室です。普段は研究室で研究指導やディスカッションをします。お昼休みは学生と一緒に食事をして話しますし、節目ごとのコンパや研究室旅行などで親睦も深めます。