フォーカスEye レポート
ACCC6(オーストラリア)への参加・発表報告
文責:井鍋 佳菜子(薬学科6年生) [掲載日:2018年1月4日]
ACCC6(オーストラリア)への参加・発表報告 2017年7月23日~28日 オーストラリア・メルボルンのConvention and Exhibition Center
6th Asian Conference on Coordination Chemistry(ACCC6)は、2017年7月23日から28日に、オーストラリア・メルボルンのConvention and Exhibition Centerで開催されました。この2年に一度の学会は、岡崎(2007)、南京(2009)、ニューデリー(2011)、済州(2013)、香港(2015)に続き、南半球での初めての開催でした。アジア・太平洋地域において錯体化学に関する学会としては最も大きく、超分子化学、有機金属化学、生物無機化学、触媒化学などを含む金属錯体化学の様々な分野から、世界中の化学者たちが集まり、最近の進展や新しいトレンドなどについて議論を行いました。 また、今回のACCC6は、Chemeca 2017 (the Australasian Chemical Engineering Conference), AIMECS2017 (the Asian Federation of Medicinal Chemists Conference), Carbon 2017 (the World Conference on Carbon) などの主要な学会と並行して行われたため、ポスター発表だけでも1400以上の大規模なものになりました。
今回私は、樋口先生と共にこの学会に参加させて頂きました。樋口先生は、”Chemical property of elemental substituents of heme thiolate complex”というタイトルで話されました。ご講演の前には大勢の聴衆が集まり、熱心に話を聞いておられました。
私は、”Role of Thiolate Ligand in Spin State and Redox Switching in the Cytochrome P450 Catalytic Cycle”というタイトルで、ポスター発表をさせて頂きました。個人的な感想になってしまいますが、発表時に専門家に予想外の質問を受けたり、相手の伝えたいことを英語で即座に理解できなかったりと、自身の能力不足を感じるものとなりました。一方で、日本を始め世界で活躍される多く方々やそのご講演を聞いたり、現地の名門大学を訪れたりすることで、自身の進路に対しても大きく刺激を受けました。
最後になりましたが、このような貴重な経験をさせて頂くにあたってお世話になりました皆様に厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。