フォーカスEye レポート
第43回酸化反応討論会で鈴木 潤君がポスター賞を受賞!
文責:樋口 恒彦 [掲載日:2011年7月4日]
第43回酸化反応討論会(東京大学本郷キャンパス医学部鉄門講堂)実行委員長 水野哲孝
2010年11月12日〜13日に上記討論会に、大学院生の鈴木 潤君と浜口 雄君の3名で参加・発表を行ってきました。酸化反応討論会は、酸化反応に関わる理・工・薬・農・医の各分野の研究者が毎年一同に会し、一貫して活発な、時に厳しい討論を行う会として長く続いてきています。私たちの研究室は、これをほぼ欠かさず参加・発表を続けている、「基幹」学会の一つと位置づけています。
鈴木 潤君は「ヘム-チオレート錯体の酸化還元特性に及ぼすNH…S水素結合等の効果」という演題名で、浜口 雄君は「ルテニウムポルフィリン-ピリジンN-オキシド系によるエーテル類の効率的酸化反応」という演題名でポスター発表を行いました。ポスター賞のための審査を先生方から受けましたが、鈴木君が見事にポスター賞を勝ち取りました。討論会の最後に、水野哲孝先生より表彰を受けたのは、晴れがましい一幕でした(写真)。モデル錯体での研究が、薬物代謝酵素シトクロムP450の構造と機能の関連に重要な示唆を与える結果であったこととして評価されたと考えています。
また、12日の評議員会では、2012年の酸化反応討論会が、当研究室が世話役となって名古屋で開催することが決まりました。たいへん名誉なことと考えています。
会場は東京を見渡せる13階という大学の中でも最も高層階だったのですが、窓の正面にスカイツリーがそびえ立ち、もうすぐ500メートルに達するところで、存在感をアピールしていました。