タンパク質や糖鎖をはじめとする生命分子は、様々な時空間スケールでのダイナミズムを発揮しており、特異的な分子間相互作用を介した超分子装置を構築することを通じて、精緻な生体機能を発動しています。今世紀にはいり、生命素子としてのタンパク質の3次元構造情報は爆発的な勢いで蓄積されてきました。私たちは、このような分子集団の原子レベルでのミクロな振る舞いが、一定の秩序のもとに自己組織化して細胞の活動を制御し、精神活動をはじめとする高次生体機能を発動する仕組みを統合的に理解することを模索しています。さらに、神経変性疾患のように生命システムの秩序の破綻がもたらす病気のメカニズムの解明と、それに基づく創薬を目指した研究を行っています。そのために、NMR分光法およびX線結晶構造解析を主体とする構造生物学に加えて、分子設計・ナノケミストリーから分子・細胞・個体レベルでの機能解析に至るまで、多面的なアプローチを展開しています。
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- 糖鎖の生命分子構造学
- バイオ医薬品の高機能化に向けて
- 先天性筋ジストロフィーの発症にかかわる糖鎖の構造機能解析
- アルツハイマー病の解明と治療薬開発を目指して
- 糖鎖はタンパク質の細胞内での運命を決める
- 細胞内のタンパク質分解装置プロテアソームの立体構造形成メカニズムの解明
☞ JAXA宇宙飛行士の金井宇宙飛行士が、加藤晃一グループのアミロイド線維形成実験を国際宇宙ステーション(ISS)で行いました。
動画をこちらよりご覧いただけます。
☞ 宇宙実験を担当した金井宇宙飛行士から私たちの研究プロジェクトにメッセージをいただきました。
金井宇宙飛行士からのメッセージが閲覧できます。☞「分子研のお散歩」研究者のよこがお
加藤教授へのインタビューが閲覧できます。☞ 私たちの研究内容の紹介動画が閲覧できます。
加藤晃一教授は自然科学研究機構 生命創成探究センター/分子科学研究所の教授を兼任しています。
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