新論文紹介New press

発表論文紹介

 社会人大学院生の橋崎将典さん(オムロン社)の論文です。
 オムロン社・オムロンヘルスケア社は、私たちも共同研究で開発に協力した睡眠計測器を2012年に発売しました。ユーザーの睡眠データはインターネットを介してサーバーに蓄積され、現在、膨大なデータベースができつつあります。このデータは日本人の現在の睡眠の疫学的な側面を表し、主観的なアンケート調査などとは異なり、客観的なデータであることから、大変貴重なもので、その解析は重要な課題です。
 今回は手始めに、平日(日〜木)と週末(金・土)の睡眠パターン(就床・起床)の変化を解析しました。その結果、若い世代ほど、就床時刻(左図)、起床時刻(右図)の平日と週末での差が大きいことが示されました。このような傾向は、以前から考えられていたものですが、客観的データで定量的に示した点で価値が高い研究です。

Masanori Hashizaki, Hiroshi Nakajima and Kazuhiko Kume

Sensors 15(8) 2015, 18950-18964; doi:10.3390/s150818950


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